TRIVIA インプラント豆知識

インプラントのデメリットって何だろう?

こんばんは。酒井歯科の矢野です。

 

インプラントに対してあまりよくないイメージを持たれる方や、不安に感じている方がいらっしゃいます。

インプラントのデメリットについてお話ししたいと思います。

◉手術が必要

 他の入れ歯やブリッジなどの治療とは異なり、外科手術が必要となります。外科手術と聞くと、不安に思われる方も多いかとは思います。ただ、施術中は麻酔を行いますので、痛みなく処置を終えます。

 

◉治療期間がかかる 

 インプラントが、骨と結合するのに2〜6か月の時間が掛かります。それに加えて骨造成が必要である場合、さらに時間が必要となります。しかし、インプラント体(人工歯根)を入れて結合するまでは、ただ骨と結合するのを待って頂くのみとなりますので、その間には、他に虫歯の治療があればしていきます。定期的に予防メンテナンスに通って頂ければ、さほど気になることはないかと思います

 

◉予防メンテナンスが必要

 インプラントも歯周病にかかることがあります。天然歯でも同じことが言えます。せっかく入れたインプラントですので、天然歯と共に、定期的に歯科医院でメンテナンスに通って頂くことでより長持ちさせることができます。

 

◉保険は効かないので費用が掛かる

 入れ歯やブリッジは、保険適用となりますが、インプラント治療は基本的には保険が効かないため、治療費用がかかります。

 

◉全身疾患を抱えている方は注意が必要

 心臓病、脳梗塞などで、外科処置が難しい方、重度の糖尿病や骨粗しょう症の場合、どうしても骨との結合が良くない場合があります。糖尿病であればHbA1cの数値が、6,5以上はインプラント治療は難しいです。できれば、6以下には下げてからが好ましいです。骨粗しょう症の場合は、骨との結合する時間が多めに要することが多いのです。ただそれだけであれば問題なくインプラント治療を行うことが出来ますが、骨粗しょう症で、ビスホスホネート製剤を使用されている場合は、インプラント治療に限らず親知らずの抜歯などの外科手術などの治療方法も骨壊死を起こす可能性がありますので避けたほうがいいです。

 

◉子どもは出来ない

 顎が成長仕切ってない子供にはインプラント治療は向いていません。顎の成長が終わる18~20才以降が、インプラント治療を行える時期となります。しかし、例えば15才などで、転んで歯を折ってしまい抜歯が必要になった場合、抜歯後、骨造成までは出来ますので、インプラント治療を行える時期になるまでは仮歯で過ごして頂き、それからインプラント治療を行うこととなります。

 

◉MRIによる影響はあるのか?

 これはよく聞く質問なのですが、MRIの影響を受けることはありません。MRIは、巨大な磁石なので 鉄などの強磁性体は、アーチファクトなどの影響が少し懸念されますが、インプラント体は、チタンですのでチタンは弱磁性金属ですので心配はいりません。ただ、インプラントオーバーデンチャーなどの上部構造の材料に、たまに磁石を使用される場合がありますので、この時は注意していただきたいです。

 

インプラントのメリット

 

◉失った歯を取り戻せる

 歯が折れてしまったり、大きな虫歯で歯が残せない状態になってしまった場合、隣接する歯に、負担を掛けたり、削ったりせずに、単独で天然歯のように失った歯を取り戻せる。

 

◉他の歯に余計な負担を掛けない

 歯を失う原因の一つとして、食いしばり、歯ぎしりなどの過剰な力により、歯が割れ、失ってしまうことが多いのです。ブリッジや入れ歯などの治療方法のように、周囲の歯に失った分の力も掛かってしまうと、負担が掛かりすぎて、ダメージが蓄積され歯の寿命が短くなってしまいます。周囲の歯に余分な負担をかけないようにインプラントで噛めるようになると、周囲の天然歯が長持ちするようになります。

 

◉見た目が綺麗

 部分入れ歯の場合、残っている歯に金属のバネを掛けること一般的です。しかし、この銀色のバネは、見た目が良くないので、嫌がられることが多いのです。インプラントで使用されるセラミック冠は、素材がセラミックで、天然歯とほとんど変わらない綺麗さを取り戻せます。

 

◉きちんと噛める

 自分の天然の歯とほぼ変わらなくきちんと嚙めるようになります。

 

◉違和感がない

 入れ歯のような不快感や違和感がないため、自分の歯に似た感覚で使えます。

 

◉話しやすい

 入れ歯のような違和感、不快感がないため、話しやすくなります。

 

 

まとめ

デメリットもいくつかあるインプラント治療ですが、それ以上にメリットがたくさんあります。当院でも、メリット、デメリットを患者さんにお話ししますが、多くの患者さんのデメリットで気にされることは、保険が適用にならないため治療費用(料金)がかかることと聞いています。ただ将来的に、そのインプラント治療に掛かる費用以上に、ご自身の歯を長持ちさせ、ご飯を美味しく美味しく食べたい、ずっと健康でいたいと思われる場合、その方にとってインプラント治療の価値が出てくるのだと思われます。

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