歯周炎の適切な治療方法は
こんばんは。歯科衛生士の矢野です。
今回は歯周炎についてお話しします。
家族から「口が臭い」と、言われて頑張って歯磨きをしたり、デンタルリンスで口をゆすいでも「臭い」と言わるのは、歯周炎が原因かもしれません。口臭の原因のほとんどは、口の中にあります。虫歯や歯周炎は、口臭の原因となり、歯周炎は若い人でもかかります。
歯周炎になる人は、歯の根元のところにプラーク(汚れ)が付着しています。歯の表面を磨けていても、歯の根元の部分に汚れが残っているのです。このプラークが原因が、歯茎が赤く腫れてしまうのが歯肉炎です。歯磨きをすると、よく血が出る場合があります。血が出る原因は、歯肉炎にあります。歯磨きをして、血が出るとびっくりして歯磨きを止めてしまう方がよくいます。これは間違いです。歯の根元に付着したプラークを取り除かないと出血は解決しません。血が出ても構いませんので、しっかりと歯の根元を磨いてみて下さい。そうすると、3日~4日くらいで出血が減ってきます。
家庭での歯肉炎の治療は、どんな専門家の治療よりも効果があります。それは、歯肉炎は毎日のケアが必要だからです。毎日歯医者(歯科)に通うのは現実的ではありませんので、家庭でのケアが1番大切になってくるということです。
歯周病ケアでは歯ブラシを使用します。歯ブラシを歯に置く角度は、45度です。そして、歯茎の方へ優しくブラシを置くと、歯ブラシの毛が広がりますが、その状態のまま前後に優しく動かします。
歯ブラシでマッサージをする範囲は、1度に2本までします。右上の一番の奥の臼歯の頬側から始めて、左上へと移動し、左上の臼歯の内側から右上の臼歯へと往復します。マッサージを行った後に、歯の際がはっきりしなかったり、歯の表面を舌で触ってザラザラしていると感じたら、その場所を再度マッサージしたり、磨き直してチェックをして下さい。
歯を磨く時は、力強くゴシゴシと磨くと、弱っている歯茎に傷が付いて血が出てしまいます。力加減と歯ブラシを当てる角度に気を付けて磨きましょう。歯肉炎が悪化すると、歯槽骨から膿が出て強い口臭を発するようになります。更に、歯槽膿漏を放置していると、歯がグラグラしてきて歯が自然に抜け、歯を失ってしまいます。
和歌山市で、歯磨きをして、血が出たという方は、そのままにせず、歯医者(歯科)で歯石を除去してもらいましょう。歯医者(歯科)では、歯の磨き方も指導してくれますので、磨き方に自信のない方は相談しに来て下さい。虫歯が無くても定期的に歯医者(歯科)に通うことで、丈夫な歯を維持することが出来るので定期検診は大切です。