インプラントで噛めるようになった時のメリット
こんばんは。酒井歯科の矢野です。
今回はインプラントで噛めるようになった時のメリットのお話をします。
歯を失ったときの治療法に、インプラントというものがあります。ベーシックなインプラントは、顎に歯の土台となるネジのようなものを埋めて、その上に土台を作り、人工の歯を取り付けるというものです。実際の歯に置き換えると、まず歯の根にあたる部分を埋めて、その上に、神経をとった時などに使う歯のコア(土台)となる金属を取り付け、大きな被せ物をつけるようなイメージです。
歯を失ったときに放置したままにしているのと、インプラント治療を行うのとでは大きく意味が違います。
歯がないままでいると、隣の歯が力を受けなくなったために倒れこんでくるようになります。そのため歯並びも悪くなります。歯並びが悪くなると、体全体のバランスも変わってくることが知られています。歯が一本ないだけで大きな負担となってくる可能性があります。また発音も悪くなってきます。なので、噛めないことは、食事の不利益だけでないのです。歯がないままで放置するのはよくないと言うことがこれでわかると思います。
インプラントで噛めるようになるメリットで最も大きいのは、『自分の歯のように噛める』ということです。
歯を失ったときの治療法には、たとえばブリッジという治療法もあります。抜けた歯の両隣の歯を削って被せ、抜けた歯の場所に人工の歯を置くという方法です。こちらは割と自分の歯に近い感覚で噛めますが、やはり歯が浮いていることもあって、噛む力は8割程度に弱まると言われていますし、ものが詰まりやすくなります。また健康な歯を削るので、長い目で見ると口の中の歯、全体の寿命を縮めることにもなると考えられます。
次に、部分入れ歯もあります。これは両隣の歯にフックのようなものをつけ、間の歯を安定させるものです。ただサイズがぴったりでないと違和感がありますし、両隣の歯に負担をかけるものには違いありません。ブリッジよりも手軽ですし、両隣の歯を削らなくて済むことはメリットではありますが、やはり違和感は消えません。
インプラントは、土台から作っているのでほぼ自分の歯と変わりません。また隣の歯に負担をかけることがなく、あくまでその歯の問題として処理することができます。
ただし、インプラントは手術費用も高いです。またずさんな手術、メンテナンスの場合、とても歯の寿命が短くなります。一度インプラントで失敗すると、同じ箇所に二度行うのはとても難しいので、和歌山市で歯科医院を探している場合、しっかりと、信頼できる、インプラントで実績のある場所を選ばないと後悔することになるので歯科医院選びは重要です。